富士通は4月22日、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用したクラウド環境(OSSクラウド)の構築、運用を支援する6種のサービスの販売を開始した。サービス提供は5月下旬より。
同サービスは、OSSでプライベートクラウド環境を構築、運用する企業や団体、OSSでクラウドサービスを提供する事業者を対象にしたもの。ハードウェアとOSSの適切な組み合わせを事前に検証したテンプレートを使い、短期間(最短2週間)で効率よくOSSクラウドを構築できるという。
具体的には、PCサーバ「PRIMERGY」、ストレージシステム「ETERNUS」などのハードウェアとOSSの組み合わせを事前に検証したOSSクラウド基盤、およびOSSクラウドテンプレート18種を用意する。テンプレートには「Apache」や「Tomcat」などのミドルウェア、「Java」や「PHP」「Ruby」などのアプリケーション開発・実行基盤のPaaS層のテンプレートも用意されている。また、メールやワークフローなどSaaS層のテンプレートも用意しており、ニーズに応じて、アプリケーション開発なしにすぐに業務を開始することもできるという。
これらを元に、「OSSクラウド基盤構築サービス」「OSSクラウドテンプレート構築サービス」「OSSクラウドシステム構築サービス」、導入後の運用支援を行う「OSSクラウド基盤運用支援サービス」「OSSクラウドテンプレート運用支援サービス」「OSSクラウドシステム運用支援サービス」の6種のサービスを提供する。価格はいずれも個別見積もりとなる。
また、富士通のIaaS「オンデマンド仮想システムサービス」上にも同テンプレートを展開することで、OSSクラウド環境をオンデマンド仮想システムサービス上にも構築でき、システム災害時のバックアップや負荷集中時の追加資源などの用途で利用可能にするという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」