京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は4月21日、日本インフォア・グローバル・ソリューションズ(インフォア)の統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Infor ERP LN」(旧SSA Baan ERP)を基盤にした連結経営管理システム「GreenOffice Profit Management」を4月25日から提供することを発表した。
GreenOffice Profit Managementは、Infor ERP LNとKCCSが提供する採算表システム「The Amoeba First-Kit」を基盤にしている。Amoeba First-Kitは、京セラグループ独自の経営管理手法“アメーバ経営”のノウハウを活用したパッケージソフト。
KCCSとインフォアは2009年11月から協業しており、これまでに、Infor ERP LNとAmoeba First-Kitを連携させて、経営管理システム構築サービスを展開してきた。今回のGreenOffice Profit Managementは、その構築サービスをパッケージ化することで、従来よりも低コスト、短期間で経営管理基盤の構築や経営の可視化が可能になると説明している。
GreenOffice Profit Managementは、Infor ERP LNから日々の実績データを取り込み、事業経営に必要な数値をデイリーで出力する。Amoeba First-Kitと連携することで、セグメント別業績管理も可能になるという。セグメント別業績管理では、年度計画や月次計画、その実績を管理するため、計画と日々の実績を入力して、遂行状況をセグメント別に日時で取得できる。Infor ERP LN以外のシステムから実績データを取り込むインターフェースも搭載している。
ビジネスインテリジェンスやダッシュボードの機能も搭載する。レポート機能では、日報管理、受注や在庫などの情報、セグメント別に分析する業務分析レポートを出力可能だ。ダッシュボード機能では、状況や局面に応じて、さまざまな経営情報を一目で把握できるようになっており、パーソナライズ機能で、エンドユーザーごとの画面をカスタマイズできる。
価格は20ユーザーで840万円から。別途、導入や保守、ハードウェアの費用が必要になる。初年度の販売目標はシステム構築を含めて4億円としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)