Gupta氏は、こうしたビジネスを立ち上げることについて多少経験がある。2003年から2007年にかけて、Gupta氏は「Microsoft Exchange Server」「Microsoft Office Communications Server」「Microsoft Office Live Meeting」を運用するMicrosoftのユニファイドコミュニケーショングループを立ち上げ、責任者を務めている。
開発者がKinectをXboxでのゲーム以外の用途に使うことを、Microsoftが認めるには多少時間がかかった。ハッカーが初めてアプリケーションを作成したとき、Microsoftの反応は、よく言ってあいまいなものだった。同社はほとんど見て見ぬふりをしていたが、それは同社がKinectをゲーム好きの人々に販売することだけを考えていたからだとGupta氏は説明する。
今のところ、MicrosoftにはKinect向けの商用アプリケーションの開発を推進する考えはない。同社が2011年春にリリースするSDKは、非商用利用のみを対象とする予定だ。つまり、開発者は、販売を考えているプロジェクトにはこのSDKを使えない。そうなると、SDKの利用は大学か熱心なファンに限られることになるが、そうした人々の多くは、Microsoftの公式SDKの発表前から、既に創造的なソフトウェアを考え出してきている。
では、開発者が商用化できるアプリケーションを作成するとどうなるのだろうか。Gupta氏は、自己責任で行うことになると述べる。「われわれは、(プログラミングインターフェース)が変わらないという約束をするつもりはまったくない」(Gupta氏)
理由の1つは、Microsoftが、収入機会を守るような商用SDKライセンスをどのように作成すべきか検討していることだ。「確かに、それは検討項目の1つになるだろう」(Gupta氏)
それまでの間、開発者は、移動式ラウンジチェアより優れた用途を見いだすことで満足しなければならないだろう。
以下の動画は、作成者であるMicrosoftのClint Rutkas氏に教わりながら、筆者がKinect搭載移動式ラウンジソファを運転しているところだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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