アドビ、「Creative Suite 5.5」を発表--「Photoshop Touch SDK」も公開

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル 編集部2011年04月11日 17時51分
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 Adobe Systemsは米国時間4月11日、モバイルアプリケーション向けのさまざまなツールが追加された「Creative Suite」の中間アップグレードを発表した。

 「Creative Suite 5.5」は、Adobeの前回の決算発表電話会議で大きな話題となっていた。デベロッパーやデザイナーはコンテンツをタブレットやスマートフォンのプラットフォームに対応させることができる。さらにAdobeは、サブスクリプションモデルも提供して顧客基盤の拡大を図る。

Adobe

 Adobeによると、サブスクリプションモデルの料金体系は、「Photoshop」が月額35ドル、「Design Premium」が月額95ドル、「Creative Suite 5.5 Master Collection」が月額129ドルとなっている。

 要するにAdobeは、新しいCreative Suiteで製品リリースサイクルを短縮して、24カ月ごとのリリースにしようとしている。同社はCreative Suiteのリリース頻度を上げることで、HTML5のような新技術や進歩的な技術を活用できるようになると主張している。

 Adobeの幹部は、サブスクリプション料金の導入によって、同社ツールの新しい市場が拓けると述べている。実際のところ、Creative Suiteの店頭価格は安くはない。店頭価格は上が「Creative Suite 5.5 Master Collection」の2599ドル、下が「Creative Suite 5.5 Design Standard」の1299ドルで、他はその間の価格となっている。

 特に大きな変更点はモバイル関連のものだ。「Creative Suite 5.5 Web Premium」には、コンテンツを「Android」や「BlackBerry Tablet OS」(QNX)、Appleの「iOS」に対応させるためのHTML5とFlashのデベロッパー向けツールが含まれている。またAdobeは「Flash Builder 4.5 Premium」もリリースした。これもWeb Premiumに含まれており、Flash Player搭載が見込まれるスマートフォンを対象としたものだ。

Adobe

 その他の重要な点は以下のとおり。

  • Adobeはデスクトップとタブレットの間のワークフローの統合に取り組み始めた。その達成のため、Adobeは「Photoshop Touch Software Development Kit」をリリースした。これはAndroid、BlackBerry QNX、iOSデバイスからPhotoshopと連携するアプリを構築するもの。同社はこのキットで可能になるものを実証するために、別途「Adobe Color Lava」「Adobe Eazel」「Adobe Nav」という3つのPhotoshopアプリを発表した。
  • 最新のCreative Suite 5.5では動画と音声のワークフローが改善されている。
  • 最新のCreative Suiteは、アプリのレビューやワークフロー改善のためのオンラインサービスと統合されている。

 Adobe Color Lavaは、指先を使用してiPad上で色を混ぜ合わせ、カスタムカラースウォッチやカラーテーマを作成し、Photoshopに送り返すことができる。Adobe Eazelは、リアルなペイントを指先で作り出し、「ウェット」ペイントと「ドライ」ペイントの間で相互作用を生み出すことができる。また、作品をPhotoshop CS5に直接組み込んで、素材や作品を仕上げたりすることができる。Adobe Navは、iPadを入力端末として使用してPhotoshopツールを選択、コントロールしたり、ツールバーをカスタマイズしたりすることが可能だ。

  • Adobe Color Lava

    Adobe/screenshot by Lori Grunin

  • Adobe Eazel

    Adobe/screenshot by Lori Grunin

  • Adobe Nav

    Adobe/screenshot by Lori Grunin

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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