Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は4月8日、「3月のウイルス脅威」を発表した。3月は情報セキュリティの分野で多くのことが起こった月として、世界最大のボットネットの消滅、支払い端末内のトロイの木馬、SNSサイトに対する多数の大規模な攻撃、日本の災害に関するスパムメールを挙げている。
3月17日には、最大のスパムジェネレータと指摘される、ボットネット「Trojan.Spambot」が活動を停止した。ボットネットの26の指令センターが停止し、何十万ものボットがそれらをコントロールするものを失い、冬眠状態に入ったという。Trojan.Spambotによるスパムトラフィックの合計は1日数十億にも及んだが、撲滅には米機関と連携してMicrosoftが大きな役割を果たしたと言われている。
また3月には、支払い端末を感染させる「Trojan.PWS.OSMP」の新しい亜種を検出したと発表した。このトロイの木馬は支払いを受け取る人物のアカウントナンバーを変更、最新の亜種では犯人が仮想端末を作ることも可能だという。これにより犯罪者は、自分のコンピュータ上に偽の端末を作り、支払い先を自分のアカウントに変更してしまう。
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