Texas Instruments(TI)は米国時間4月4日、同業のアナログ半導体メーカーNational Semiconductorを65億ドルで買収することを発表した。
TIはNational Semiconductorに現金で支払う。National Semiconductorの同日の株価終値14.07ドルに1株あたり11ドルが上乗せされ、TIは1株につき25ドルを支払うことになる。両社の取締役会ともすでに買収案を承認している。
買収後は「規模が10倍に」なるとTIは語った。同日午後に行われた電話会見の説明によると、両社を合わせたマーケットシェアは17%から18%になる見込みだという。規制当局の承認を得なくてはならないため、買収が完了するには6カ月から9カ月かかると同社は見込んでいる。
「この買収は体力を強化し、成長に向かうためのものだ」と、TIの会長兼最高経営責任者(CEO)のRich Templeton氏は声明で述べている。「National Semiconductorには素晴らしい開発チームがあり、当社の製品と組み合わせることで、これまでにない深みと広がりをもったアナログポートフォリオを顧客に提供できる」と同氏は続ける。
TIによれば、National Semiconductorのポートフォリオによって、TI自身の3万におよぶ製品群に、新たに1万2000の製品が加わることになるという。
「両社は非常にうまく互いを補完する」とNational SemiconductorのCEO、Don Macleod氏は声明で述べている。「TIは、きわめて大きな市場スケールを有し、製品群のポートフォリオにおいても、グローバルな販売力においてもその規模の大きさを誇っている。National Semiconductorには、強力かつ極めて利益性の高いアナログ分野、なかでも電力制御におけるわれわれの能力を強化し、有意義な成長へとつながるプラットフォームが提供されることになる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」