Intelは米国時間8月16日、同社の「Atom」プロセッサ製品ラインの市場拡大に向け、Texas Instruments(TI)のケーブルモデム部門の買収に合意したと述べた。
この買収は、IntelのSoC(system on a chip)向けAtomプロセッサである「CE」製品ラインと適合性の非常に高いものであると同社は述べた。Intelは声明で、「この買収により、ケーブル業界に向けたIntelの取り組みが強化される(中略)ケーブル業界では、IntelのAtomプロセッサをベースとする高度なSoC製品を構築するためのIntelの専門技術が活用されることになる」と述べた。
Intelは、TIの「Puma」製品ラインを、Data Over Cable Service Interface Specification(DOCSIS)をベースとする(ケーブルモデム間の互換性を定義するための)技術とIntelのSoCに統合し、ケーブル業界向けに高度なセットトップボックス、家庭用ゲートウェイ、およびモデム製品を提供する予定である。
IntelのDigital Home Groupのケーブル部門担当ゼネラルマネージャーを務めるBob Ferreira氏は声明で、「Intelは、セットトップボックス、デジタルTV、Blu-rayディスクプレーヤー、コンパニオンボックス、関連機器といった家庭用電化製品の基盤となるSoCの提供に照準を合わせている」と述べた。
Texas Instrumentsのケーブルモデム部門に所属する全従業員に対し、それぞれの母国(主にイスラエル)にあるIntelに入社し、IntelのDigital Home Groupに加わるという選択肢を提供したとIntelは述べた。
買収のその他の条件は明らかにされていない。今回の合意内容は、規制当局の審査を受け、慣例的な完了条件を満たす必要があり、買収は2010年第4四半期に完了する予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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