Patently Appleは、「iPad」における生産性の向上を目的とした興味深い新機能を示唆する、Appleによる新しい特許出願を発見した。「Mac OS X」のマルチデスクトップ機能「Spaces」を、タッチスクリーンタブレットであるiPadで実現するものである。
米国時間3月31日に米国特許商標庁のサイトに公開された、「Device, Method, and Graphical User Interface for Manipulating Workspace Views」(ワークスペースのビューを操作するためのデバイス、手法、およびグラフィカルユーザーインターフェース)というタイトルの特許出願文書は、2009年に提出されたもので、「複数のワークスペースビュー」を持つタッチスクリーンを搭載するデバイスについて記載している。これが実現されれば、ユーザーは、指を使ったジェスチャでさまざまな画面の間を自由に移動することができ、10インチのスクリーンをより大きなワークスペースとして利用できるというのがそのアイデアである。
これらのワークスペースの間を移動するためのさまざまな操作は、ジェスチャとして説明されており、スクリーン上のさまざまな部分のピンチや、5本指によるタップやピンチなどが含まれる。
似たようなジェスチャは「iOS 4.3」の初期のベータ版で、iPad用の機能として開発者向けに提供されていた。Appleは、5本指によるピンチ操作でホーム画面に戻ったり、4本指によるスワイプ操作でマルチタスクバーを表示したり、さらには、複数の指で画面上をスワイプすることによって起動中のアプリケーション間を移動したりする機能を、実験的に提供した。
この機能は、ユーザーに提供されたiOS 4.3のビルドに実装されることはなかったが、Appleの「Xcode」ソフトウェアで「Use for development」を有効にすれば利用できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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