カンザス州トペカ市にとっては、なんともつらい知らせが届いた。トペカ市は、非公式に「Google市」に改名することで、Googleの超高速地域ブロードバンドプロジェクトを誘致しようとした都市だ。カリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置くGoogleは米国時間3月30日、同社がブロードバンド試験を実施する幸運な都市は、トペカ市ではなく、同市から車でわずか1時間のカンザス州カンザスシティになることを発表した。トペカ市には残念な知らせだ。
約1年前に募集を開始して以降、1100以上の自治体から応募があった。カンザスシティでは2012年に新しい開発が開始される予定だ。またGoogleは、追加で試験を実施する地域について既に検討を始めている。
Googleは公式ブログで次のように説明した。「過去10年の間に、ダイアルアップ接続からブロードバンドに大きな変化を遂げたことが、動画のオンラインストリーミングや、デジタル音楽配信、ウェブでのビデオカンファレンスなど、数え切れないほどの技術革新につながり、通信や商取引の形を変えた。カンザスシティが従来のブロードバンドから、超高速光ファイバネットワークに移行したとき、どんな新しい製品やサービスが登場するのか非常に楽しみだ」
留意してほしいのは、今回選ばれたのは、カンザスシティと呼ばれている2都市のうち、小さい方の都市であることだ。大きくて有名な方のカンザスシティは、ミズーリ州にあり、試験実施地域としてはGoogleが考えていたよりも大きいようだ。カンザス州のカンザスシティは、人口約15万人で、一般的にはミズーリ州のカンザスシティの郊外都市と考えられている。
「都市の選定にあたって目指したのは、効率的な構築が可能で、地域に影響を与えることができ、地元自治体や地元組織との関係を築ける場所を探すことだった。われわれは、カンザスシティがこの条件を満たしていると判断した。カウフマン財団やKCNext、カンザス大学医療センターといった地元組織と密接に連携して、未来型のギガビットアプリケーションの開発を支援していくつもりだ」(Google)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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