Appleは米国時間3月28日、毎年恒例のWorldwide Developers Conference(WWDC)を、6月6日~10日にサンフランシスコのモスコーンセンターウェストで開催すると発表した。
5日間開催されるこのカンファレンスは、前年までと同様に、AppleのOSである「iOS」と「Mac OS X」について開発者らがさらに詳しく学ぶための場となる。同社は、開発者向けに100件以上の「技術セッション」を開き、また「コードレベルの支援」を提供する予定である。しかし、話題の中心はMac OSとiOSになる予定だとAppleは述べている。
Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるPhilip Schiller氏は声明で、「2011年のカンファレンスでは、iOSとMac OSの未来を披露するつもりだ」と述べた。「iOSまたはMac OSのソフトウェアデベロッパーにとっては、見逃したくはないイベントだろう」(Schiller氏)
Schiller氏のコメントからは、Appleが同社デスクトップOSの次期リリース版である「Mac OS X Lion」についてもかなり詳しく取り上げるであろうことが明らかである。同社は2010年にこのプラットフォームを発表し、2011年夏に同OSをリリースすると約束した。Lionは、Appleの「Mac App Store」を組み込んで提供される予定となっている。Lionには、Macでその時に何が稼働しているかをユーザーに表示する「Mission Control」という新しいオプションも搭載される。システムで利用可能なすべてのアプリケーションを1個所に表示する「LaunchPad」も、Lionで提供される新機能だ。
またAppleは、マルチタッチジェスチャなど、「iPhone」および「iPad」用OSであるiOSの一部の機能を、Mac OSに実現する計画だとこれまでに述べている。
Appleは今回の発表の中で、基調講演については触れていないが、間違いなく基調講演はあると考えていいだろう。これまでWWDCは、AppleがiPhoneやiOSの次期バージョンを発表するイベントとなっている。
しかし、誰が基調講演を行うのかについてはまったくわからない。Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は医療休暇中で不在であり、日々の業務は最高執行責任者(COO)であるTim Cook氏が代行している。しかし、3月に入って開催された「iPad 2」発表イベントに登壇したのはJobs氏だった。
Appleは先週、Bertrand Serlet氏に代わってCraig Federighi氏がMac OS Xグループの統括者に昇進したと発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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