米Yahooは米国時間3月23日、同社の検索製品に改良を加え、検索語の入力中に検索結果をリアルタイムに表示する機能を追加することを発表した。この機能と非常によく似た「Google Instant」技術は2010年に開始されている。「Yahoo Search Direct」と呼ばれるこのサービスはまだベータ版だが、「青色リンクが並んでいるだけの検索結果ページよりも、高速でシンプルな検索エクスペリエンス」を提供するとYahooは述べている。
Yahoo Search Directは、単なるハイパーリンクの検索結果だけでなく、映画やテレビ、地域情報、最新ニュースに関連するクエリを検出する機能が備わっている
Yahooの検索およびマーケットプレイス担当シニアバイスプレジデントを務めるShashi Seth氏は声明で、「今回開始したサービスでは、検索結果ページではなく、検索語に対する直接的な回答に主眼を置いている。検索プロセスを改良し、検索の意図に対する直接的な回答を明確に表示する」と述べた。「Search Directは、Yahoo!が検索における革新を主導し続けていることを証明するものであり、人々がより迅速に行動し、最も重要な情報を見つけ、次段階の検索技術で実現するだろう機能を試用することを可能にする」(Seth氏)
Yahooの最高製品責任者(CPO)を務めるBlake Irving氏は、Search Directは、ユーザーと「つながり、喜びを与える」という同社の目的に沿ったものであると述べた。Irving氏はSearch Directについて、「同サービスの最初のプロトタイプを見たとき、わたしは心から感動した」と述べた。同社の「Microsoftとの非常に強力な検索提携」については、「Yahooは今でも検索業界の競争に参加している。(われわれは)ユーザーエクスペリエンスを重視しており、その革新に取り組んでいる」とIrving氏は主張した。
同サービスは、23日の時点で「search.yahoo.com」のページで利用可能となっており、今後数カ月のうちにYahooのサイトの「すべての検索ボックス」において提供される予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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