Microsoftは2011年に、プライベートクラウド製品ラインにいくつかの新しい管理ツールを追加し、プライベートクラウドを強化する計画だ。
Microsoftは米国時間3月22日、ラスベガスで開催のカンファレンスMicrosoft Management Summitで、最新の管理ツールのうちいくつかの早期版を披露している。
Microsoftは2010年、自社クラウドOS「Windows Azure」を中核に構築したパブリッククラウドソリューションに注力していた。だが2011年には、ハイブリッドソリューションへの取り組みが増えそうだ。Microsoftは、クラウド化をためらう顧客が自社データの少なくとも一部を「クラウドの中」に置くのを推進する手段として、プライベートクラウドに期待している。
予想されていたように、最新の管理機能の1つが管理ポータル「Concero」(開発コード名)だ。管理者はこれを利用して、プライベートとパブリックの両方のクラウドインフラを管理できる。Conceroは、現行製品である「System Center Virtual Machine Manager R2 Self Service Portal 2.0」の後継となる。
数カ月前に初めてConceroに関するいくつかの情報を得たとき、Cenceroは「Windows Azure Appliances」をサポートする管理コンソールという位置づけだった。Windows Azure AppliancesはいわばMicrosoftの「箱の中のプライベートクラウド」で、まだ登場していない(最初のAzure Applianceは2010年後半か2011年前半に提供されるだろうといううわさがあった)。Microsoftの幹部によると、5月中旬のTechEdでAzure Applianceについて最新情報を共有するとのことだ。
Microsoftは同日、「System Center Virtual Machine Manager 2012」(SCVMM 2012)のベータ版も公開した。SCVMMはプライベートクラウドを支える管理ツールで、正式版は2011年中に登場する見込みだとMicrosoftの幹部は述べている(ダウンロードのリンクは、UltraWindowsに教えてもらった)。
2011年のプライベートクラウド管理分野の予定はこれだけではない。(Microsoftが2010年に買収したAviCodeによる)AviCode管理技術を統合した「System Center Operations Manager 2012」も登場することになっているし、「System Center Orchestrator」最新版(以前の「Opalis」管理製品から名称変更)、「System Center Advisor」(「Atlanta」という開発コードを持つ設定モニタリング製品)、「System Center Service Manager」「System Center Data Protection Manager 2012」などもある。
エンタープライズセキュリティ分野では、Microsoftの幹部は「Forefront Endpoint Protection Manager 2012」をSystem Center Configuration Manager 2012と同じ時期に提供すると述べていた。同製品はSystem Center Configuration Managerの上に構築されることになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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