東芝はまだ、被害に関するデータを精査中である。東芝は11日の声明で、「大規模な災害であるため、情報の多くが断片的に寄せられ、確認が取れない状態にある」と述べた。Toshiba America Electronic Componentsは、「東芝およびその他の関連会社と協力して、情報を精査中である」という。
東芝の声明は、「工場が受けた被害によって生じ得る供給の中断に加えて、日本国内および日本から国外への道路、鉄道、船舶、航空の交通遮断により、製品の出荷に影響が生じる可能性がある」と続いている。
Appleは、フラッシュメモリを大量に消費しており、フラッシュメモリの供給について、東芝との間にこれまでに5億ドル規模の契約を複数回交わしている。Handy氏は、「Appleはこの代金を前払いしている。1度に5億ドルを一括で支払っている」と述べた。しかしAppleは、東芝の代わりにサムスンやMicron Technologyといった企業からフラッシュメモリを調達することができる。
EE Timesの記事によると、四日市市よりも今回の震源地にかなり近い岩手県に、富士通と東芝のウエハ製造施設があるという。富士通の岩手工場では、ゲーム機、デジタル機器、車載製品向けのフラッシュマイクロコントローラやシステムチップを製造しているとEE Timesは報じている。
東芝は、「現在、岩手工場は停電の影響を受けている様子だ。すべての工場について、被害状況を調査中である」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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