MS、最新のデスクトップ仮想化ツールをリリース

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 末岡洋子2011年03月11日 13時27分

 Microsoftは米国時間3月10日、「Software Assurance」を締結しているボリュームライセンス顧客向けに、複数の仮想化ツールをリリースした。

 Microsoftによると、その1つとなる「Microsoft Enterprise Desktop Virtualization(MED-V)2.0」は、3月10日に顧客向けに提供を開始したという。MED-V 2.0は、Microsoftが2008年に買収したKidaroの技術を土台としたデスクトップ仮想化ソフトウェアだ。Microsoftは「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」としてSoftware Assurance顧客のみにいくつかのマイグレーションツールを提供しており、MED-Vもその1つとなる。

 MicrosoftはMED-Vを、顧客が「『Windows XP』を必要とする業務アプリケーションにアクセスできる」「Windows 7」マイグレーションツールと位置づけている。

 Microsoftは2010年夏よりMED-V 2.0のテストを行ってきた。最新版では、多数の新機能とアップデートが加わっているとMicrosoftは説明している。以下にその一部を紹介する。

  • 専用のインフラが不要
  • MED-Vワークスペースへのサインオンプロセスを合理化
  • 「Internet Explorer」リダイレクトのオプションを増加
  • USBデバイス共有
  • マイドキュメント、デスクトップ、ネットワークプリンタのリダイレクト

 Microsoftが3月10日にリリースした仮想化関連の新機能はMED-V 2.0だけではない。Microsoftは、「App-V 4.6 Service Pack(SP) 1」も公開している。MED-V 2.0もApp-V 4.6も、MDOP 2011の一部となる。

 Microsoftは「Windows Thin PC(WinTPC)」のベータコミュニティテクノロジープレビュー(CTP)も3月中に提供したする計画だ。WinTPCは「Windows Fundamentals for Legacy PCs(WinFLP)」の後継となる(注意:WinTPCはまだ公開されていない。注意その2:Microsoftは「ベータ」ではなくCTPとすると述べている)。

 WinTPCは、Software Assurance顧客向けにライセンスの一部として提供される。Microsoftによると、Software Assuranceを締結していない顧客も、各デバイスごとに「Virtual Desktop Access(VDA)」ライセンスを購入することができるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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