iPhone版「ServersMan」がiOS 4.3に対応--AppleTVとの連携も

 フリービットは3月10日、iPhoneやiPod touchをネットから直接アクセス可能なクラウドストレージとして使用できるアプリの最新版「ServersMan@iPhone 4.0」ベータ版を発表した。現在App Storeに申請しており、承認が下り次第、無料でダウンロードできるようになる。Android版とiPad版も近日中に公開予定。

フリービット代表取締役社長CEOの石田宏樹氏

 今回のアップデートは、2010年5月12日以来、約10カ月ぶりとなる。フリービット代表取締役社長CEOの石田宏樹氏は、「世界から届いているさまざまなユーザーニーズに応え、iOS 4が持っているバックグラウンドプロセスに徹底的に対応したため」と開発が長期化した理由を説明する。また、今回のバージョンアップは「ServersMan@iPhone史上最大のアップデート」(石田氏)と語った。

 最新版では、Appleが米国時間3月9日に公開したOS「iOS 4.3」に対応している。また、バックグラウンドプロセスによって、従来のように利用する度にアプリを起動する必要がなくなった。省電力化により最大48時間のバックグラウンド起動が可能となっている。通信処理も前バージョンから約50%高速化した。

 AirPlay機能にも対応しており、AppleTVを経由してiPhoneのコンテンツを大画面テレビに映し出せる。AirPrint機能を利用して、PDFなどのドキュメントをワイヤレスでプリントアウトすることも可能。

  • ServersMan@iPhone 4.0βのインターフェース

 また、新たにクラウドシェルアプリ「ServersMan Shell@iPhone」を搭載した。これにより、ServersMan@Desktopをインストールした自宅のPCなどに、ServersMan@iPhoneからアクセスして、ファイルをやりとりできる。ServersMan@DesktopとServersMan@VPSは、iPhone版の更新に合わせてアップデートする予定。

 さらに、ファイル共有機能も拡張した。大容量のファイルも直接アップロードできるようになったため、一度クラウドサービスにファイルをアップデートするといった手間を省ける。ファイルごとにダウンロード用パスワードを発行して、特定の相手とのみファイルをやりとりできる「アクセスチケット機能」も実装した。

 最新版ではAPIも公開する。公開するAPIは、フォルダ一覧取得、ファイルのアップロードやダウンロード、位置情報取得、Emotion Link IPアドレス取得、バイブレーションなど。サードベンダーはこれらのAPIを通じて、ServersMan同士のPtoP通信や、ServersMan機器とウェブのマッシュアップが可能になるほか、一部のiPhoneの機能にHTMLやJavaスクリプトから直接アクセスできるようになる。

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