ウエスタンデジタルジャパンは3月9日、新たに取り組むネットワークストレージソリューションと、AV用の外付けHDDについて説明会を開催した。日本では未発売のメディアセンター「WD TV Live Hub」を用いたデモと、「My Book Essential 3TB」などの新製品が紹介がされた。
WD TV Live Hubは、動画や静止画、音楽ファイルなどを取り込み、テレビに接続することでそれらのコンテンツが再生できるというメディアプレーヤーだ。1テラバイトのHDDを内蔵し、コンテンツのダウンロードにも対応。ネットワークに接続することで、家庭内にあるPCやテレビといった他のネットワーク機器からコンテンツを見ることもできる。
本体にはUSB、HDMI、コンポジット端子、コンポーネント端子、イーサネット端子などを装備し、別売のUSB無線アダプタを使用すればWi-Fi接続も可能。会場内では、PLCを用いたAVネットワークキット「WD Livewire」、ホームネットワークドライブ「My Book Live」とWD TV Live Hubを組み合わせ、ホームネットワークを構築した。
スマートフォンアプリ「WD Photos」を用いて、外出先からプレーヤー内の画像をみる、外出先で撮影した画像をプレーヤー内に送信するなどのデモも行われた。
WD TV Live Hub内には、YouTubeやfacebook、flickrなどがテレビ画面上から見られる「サービス」といった項目が用意されている。ウエスタンデジタルジャパンでは「日本での発売時期は未定だが、市場導入の際は、日本市場に合わせたサービスを搭載したい」とした。
ウエスタンデジタルジャパンでは、今後動画や、静止画、音楽ファイルなど、家庭内のデジタルコンテンツは増加し続けるとし、1世帯あたりの保有容量は2014年頃に1テラバイトを超えると予測している。
合わせて紹介された外付けHDD「My Book AV」(店頭想定価格:9800円前後)と「My Book Essential 3TB」(同:1万9800円前後)はともに日本で発売済みの製品だ。
My Book AVは、急増するテレビ番組録画用USB HDDとして販売されており、低発熱、静音操作などAV用に最適化されている。容量は1テラバイト。主要テレビメーカーの製品と互換性を維持できるよう特別設計されたという。
My Book Essential 3TBは、大容量の3テラバイトモデル。現在PC用を中心に展開されており、AV用としても使用できるようテストしている最中とのことだ。
ウエスタンデジタルジャパンでは「AV用のHDDはPC用以上に高信頼性が求められる。弊社のAV用HDDはドライブメーカーのノウハウを蓄積してきたからこそ完成したもの。販売価格は通常のHDDに比べると若干高く感じるかもしれないが、むしろこの価格帯で出すことが難しい製品」と製品に対する自信を語った。
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