ウエスタンデジタルジャパンの代表取締役社長である金森苧(あさお)氏は3月9日、新製品発表会において、Western Digitalの最新状況や今後の展開について話した。その中で「世間をお騒がせして……」と前置き、日立製作所のHDD事業を約43億ドルで買収したことについても触れた。
Western Digitalは、米国カリフォルニアに本拠地を置くHDDメーカーだ。現在従業員数は6万3000人。約1年前にHDDの世界シェア1位となり、現在でもシェア31.1%でトップの座を維持している。
「1980年代は70社を超えるメーカーがこの市場に参入していたが、現在では5社にまで減っている。それはHDD業界そのものが激しく厳しい世界であるということ。その中で弊社が現在の地位を得られたのは、幸運と偶然、そしてスタッフの努力があってこそだと思う」(金森氏)と話した。
今回の買収に関しては「企業を買収するのは今回がはじめてという認識。現在5社あるHDDメーカーは、9月の買収をもって4社になる。これからHDD業界はより険しい道を歩むことになると思うが、良いシナジー効果を出すことで、より便利な製品を提供していきたい」(金森氏)とまとめた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」