世界最大のハードドライブメーカーの1社であるWestern Digitalが、日立製作所のHDD事業を約43億ドルで買収することに合意した。
合併後の新企業は、Western Digitalの社名を引き継ぎ、Hitachi Global Storage Technologies(日立GST)の現社長兼最高経営責任者(CEO)であるSteve Milligan氏を新事業の社長に迎える。Milligan氏は、Western Digitalの社長兼CEOであるJohn Coyne氏の直属となる予定。日立GSTは日立製作所の完全子会社である。
Western Digitalと日立製作所は共同声明で、合併企業は、「広大な運営基盤、強健でグローバルな人材、豊富な技術ポートフォリオに支えられた業界最大規模の製品ラインアップ」を提供すると述べた。新企業は、一般消費者と企業の両者をターゲットとする予定。
米国時間3月7日に発表された今回の買収に伴い、Western Digitalは現金35億ドルと同社普通株式2500万株(本稿執筆時点の株価で7億5000万ドル相当)を支払う予定である。この結果、日立製作所は買収完了後、Western Digitalの発行済み全株式の10%を保有することになる。
今回の買収は、両社の取締役会の承認をすでに得ており、規制当局の承認を待って2011年第3四半期中に完了する予定である。Western Digitalは、今回の買収が直ちに自社の増益につながると期待していると述べた。
Milligan氏は声明で、「これは、堅実な運営と業界における卓越した業績という安定した実績を維持し、業界を主導する2社の統合である」と述べ、合併企業の製品およびサービスは「革新的な個人向けストレージから企業向けのソリッドステートドライブにいたるまで」多岐にわたる予定だと付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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