Googleは実験的サービスを提供する場として「Google Labs」を公開している。
現在は約80のサービスが提供されている。ユーザーは詳細ページからサービスを試したり、フィードバックを送ることができる。Googleはこのフィードバックを次世代の製品開発に役立てているという。
たとえば2010年12月には、人体の詳細な3D模型を閲覧できる「Body Browser」が公開された。体の各部をクリックして構造を確認したり、筋肉や組織、骨などの情報を検索できる。3月10日時点で1631件の評価を集めている。
Google Labsを経て正式にリリースされたサービスを、Googleは「Labsの卒業生」と呼んでいる。これまでに18のサービスが卒業生として登録されている。代表的なものに、類似した画像から自分の求める画像を絞り込む「Similar Images」、Google Earth用の3Dモデルを作成できる「ビルディング メーカー」、文書やスプレッドシートなどのドキュメントをウェブ上で作成、保存、共有できる「Google ドキュメント」などがある。
Google Labsには、全世界のGoogleのエンジニアがアイデアを投稿できるようになっているという。友人と一緒にガジェットを使えるコラボレーションツール「Google Shared Spaces」はオーストラリア、テキスト入力時にオートコンプリートを表示する「Google Scribe」はインドから提供されている。
Google Labs統括チームが来日し、3月9日に会見を開いた。プログラムマネージャーのMamie Rheingold氏は、「Googleにはオープンでボトムアップな文化がある。エンジニアはアイデアを考え、それを追及するように促されている。1つの方法として自分の時間の20%をアイデア追及に使える制度がある。エンジニアは自分のアイデアをほかのエンジニアに見せたり、デモを披露する機会も用意される。社内からのすぐにフィードバックを得られ、ラボに載せられるプロセスが整備されている」と述べた。
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