Microsoftは、同社ブラウザ「Internet Explorer」(IE)の次期版「Internet Explorer 9」(IE9)を、米国時間3月14日に開催のSouth by Southwest Interactive Festival(SXSWi)で正式にリリースする予定だ。テキサス州オースティンで開催されるこのイベントには、かなり前からInternet Explorerを離れ、「Firefox」「Safari」「Chrome」を使用するユーザーが多数集まることを考えると、IE9のリリースを発表する場としては意外な選択である。
IE9は、米国太平洋時間14日午後9時に正式リリースされる予定となっている。最初で唯一のリリース候補(RC)版がユーザーに提供されたのは、2月初旬のことだった。Internet Explorer担当シニアディレクターを務めるRyan Gavin氏はブログ投稿で、同ブラウザについて「より美しいウェブ」と説明している。
Microsoftは14日に記者会見を開く予定で、まだ「いくつかのサプライズが残されている」とGavin氏は述べた。Microsoftは14日夜、新ブラウザを記念したパーティをオースティンで開く予定である。パーティの目玉として、ヒップスターに人気のロックバンドYeasayerが登場する予定である。
IE9の新機能としては、IEのこれまでのバージョンよりも占有面積の小さい刷新された外観や、サイトをWindowsタスクバーに固定する機能などがある。そして、サイトはプログラムすることにより、ページに通知機能や、ウェブページの特定の部分を直接表示する「Windows 7」の「ジャンプリスト」機能などを付け、デスクトップアプリケーションのように動作することができる。
IE9では、起動時間の短縮や、新しいJavaScriptエンジン「Chakra」の搭載など、性能面も改善されている。Chakraは、「WebKit SunSpider」ベンチマークテストにおいて、Chrome、「Opera」、Firefox、Safariといった競合製品よりも高速であったとMicrosoftは主張している。また、セキュリティ面では、ユーザーによって購読可能なリストを通じた「Do Not Track」のサポートや、ページの「ActiveX」コンテンツをフィルタリングする機能がIE9に追加されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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