日本ユニシスは3月7日、流通基盤「CoreCenter」の提供を開始すると発表した。同基盤は、流通業向け業務システムを業務別にコンポーネント化したクラウド型サービスとして提供するもの。日本ユニシスでは、同基盤導入のコンサルティングサービスを4月から開始し、統一基盤となるCoreCenterを7月に、小売サービス向けの「CoreCenter for Retail」を11月に提供するとしている。
流通業界においては、単一商品を扱う専門店から総合小売店へ、卸しや小売店を通さないメーカーの直販など、業態の垣根がなくなってきているという。しかし、従来型の業種別ソリューションではボーダーレスな業務システムの追加が困難であり、機能単位で最適な形でのシステム導入しかできなかったと、日本ユニシスでは説明している。
CoreCenterは、「短期間でシステムを導入したい」「顧客管理などが小売業向けソリューションの延長で拡張できる仕組みが欲しい」「商品管理、発注管理など一部分の利用から開始したい」といったユーザーの要望に対応するという。業種システムをコンポーネント化して提供することにより、それぞれの業務システムの相互利用が可能になり、販売チャネルの拡大や顧客サービスの向上に寄与できるとしている。
同サービスは、クラウド型で提供することにより、ユーザーのビジネスにおける変化や成長に合わせ、柔軟で迅速に対応ができるとともに、初期コストやシステムの運用、保守にかかる手間とコストを削減するとしている。また、日本ユニシスが流通業界において培った長年の経験と多くのノウハウを活かし、さまざまな業務別システムを提供するという。SOAアーキテクチャを採用し、業務コンポーネント単位で機能を提供することにより、高品質ながら低コストでの導入、運用を実現するとしている。
なお、CoreCenterおよびCoreCenter for Retailでは、基盤技術として「Microsoft .NET」、基盤ソフトウェアとして最新の「Microsoft Windows Server」「Microsoft SQL Server」を採用している。開発においては、日本マイクロソフトの全面的な技術サポートを受けており、今後、流通業分野での販売促進協業も強化していくとしている。日本ユニシスは、CoreCenterを中心に、今後5年間で300億の売上を目指す。
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