Googleは、検索アルゴリズムに加えた最新の変更において、独自の詳細なコンテンツを提供するウェブサイトに対してはその労に報いる一方で、他のサイトからコンテンツを借用しただけのサイトにはペナルティを科そうとしている。
GoogleのフェローであるAmit Singhal氏と主任エンジニアであるMatt Cutts氏が米国時間2月24日に投稿したブログによると、2月第4週に実施したこの変更により、「質が高い」と見なされたサイトはGoogleの検索結果で上位に表示されるが、「質が低い」と判断されたサイトは下位に落とされるという。
Googleが、「コンテンツファーム」を取り締まろうとしているのは明らかだ。コンテンツファームとは、大抵はほとんど意味のないコンテンツを意図的に使用してページを作成しながら、キーワードなどの情報を盛り込むことで膨大なヒット数を稼ぐことだけを目的とするサイトだ。
ことにこの種の判断は主観的なものになる可能性もあるのだが、Googleはどのようにして質の高いサイトとそうでないサイトを判断するのだろうか。
Singhal氏とCutts氏の大まかな説明によると、研究や詳細なレポート、示唆に富む分析など、独自の情報を掲載しているサイトは比較的有利な扱いを受けるが、付加価値が低かったり、コンテンツを複製していたり、「とにかくそれほど有益でない」サイトは評価を落とされるという。そして、新たなアルゴリズムには、こうした判断を下すための基準が含まれている。
Googleの広報担当者は25日、米CNETに対し、「当社のアルゴリズムを悪用してユーザーの体験を損ねる方法を、悪意のあるユーザーに知られたくない」として、アルゴリズムの仕組みに関する詳細は公表できないと述べた。
Googleによると、「Personal Blocklist」から得られるフィードバックが新たな検索順位に影響を与えることはないという。Personal Blocklistは、どのウェブサイトがユーザーにブロックされているかを追跡し、その結果をGoogleに送信する「Google Chrome」の新しい拡張機能だ。ただし同社は、Personal Blocklistで得た情報と、新アルゴリズムによって質が低いと判断されたサイトを実際に比較した結果、多くのサイトが重複していることが分かったと述べている。具体的に言うと、特に多くのユーザーによってブロックされている数十件のドメインのうち、84%は今回改良されたアルゴリズムでも順位が下がったという。
現在のところ、Googleはこれらの変更を米国だけで採用しているが、いずれ他の国々でも実施する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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