NTTデータは2月21日、中小企業の経営をウェブ上で支援するサービス「BizMARE」に新機能を追加したことを発表した。今回は大手ウェブサイトの機能活用、ニーズにあった業種特化サービスの強化、サイト会員向け販促機能の強化が図られている。
大手ウェブサイトの機能活用では、大手SNS「Facebook」との連携、「Google Data API」の活用、Yahoo! Japanの「Yahoo! ID」を用いたシングルサインオン(SSO)などが行われている。Facebookとの連携は、BizMARE上に出品される商材などのページ上にFacebookへの連動ボタンを設置。ここがクリックされることでFacebookに商材情報を発信していく仕組みを整備した。また、2月21日にはFacebook内にBizMAREのファンページも開設している。
Google Data APIの活用では、第1弾として会計事務所向けのクラウドサービスで「Googleカレンダー」や「Google Docs」との機能を連携させる。Yahoo! IDとのSSOでは、BizMAREの会員向けコンテンツにアクセスする機能を実現させるという。Google Data APIの活用とYahoo! IDとのSSOは3月1日からの提供を予定している。
業種特化サービスでは、会計事務所向けと飲食業界向けを提供する。会計事務所向けのサービスは、会計事務所と顧客企業で日常的にやり取りされる訪問記録や監査報告書をBizMARE上で一元管理するクラウドサービス「BizMARE La Velta」を提供する。飲食業界向けサービスでは、飲食店舗の経営者や飲食店の開業を目指す会員に対して、開業や経営のノウハウ、繁盛店の事例、トレンドなどの情報を提供していく。
販促機能の強化では「HP作成代行サービス」とオンライン販売のサポート機能を提供する。HP作成代行サービスは、自社や自社商品に関する情報発信をサポートする仕組みとして、サイト会員向けに会社オリジナルのウェブサイトを作成する。オンライン販売のサポート機能では、BizMAREのオンライン販売コーナー「PLATSHOP」ページに、オリジナルのウェブサイト経由からユーザーの誘導、Facebookやメーリングリストでの情報発信が提供される。
BizMAREは、会計事務所をはじめとする中小企業向けの各種サービスや商品を扱っている事業者や団体と提携して、中小企業経営者や個人事業主、起業家向けにウェブ上でノウハウ記事、ビジネスパートナー検索、企業向けeラーニング教材など経営課題を解決に導くためのコンテンツや商材を提供するサービス。2009年の開設以来1万人の会員が利用しているという。今後は、今回と同様の機能を追加していくことで、2015年3月末までに会員数50万ユーザーの獲得を目指すとしている。
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