Lenovoは香港において現地時間2月17日、2010年12月31日締めの2010/2011会計年度第3四半期決算(PDFファイル)を発表した。売り上げと利益のいずれも堅調な伸びを見せているが、同社は世界経済の不透明性が今後の道筋に影響を及ぼす可能性があると慎重な姿勢を示した。
利益は9960万ドル(米ドル、以下も同様)となり、前年同期に計上した7950万ドルから25%の増加となった。これはReutersがまとめたアナリスト予測を上回る数字だ。同社によると、アナリストは純利益を8620万ドルと見込んでいたという。
売り上げは前年同期の47億ドルから22%増の58億ドルとなった。Lenovoによると、これにより同社は5四半期連続で、世界のPCメーカー上位5社のうち最も急速な成長を遂げることになったという。Lenovoはまた、第3四半期の世界PC出荷台数が業界平均で前年同期比3.4%増だったのに対し、同社は20.6%増だったと述べた。中国国内に限ると、今回の四半期決算はLenovoが過去最高の国内市場シェア32.2%を獲得したことも寄与したという。
Lenovoの最高経営責任者(CEO)を務める楊元慶氏は、声明で次のように述べた。「当社の中核となるPC事業は引き続きバランスの取れた成長を続けている。また同時に、モバイルインターネット事業でもわれわれは大きな勢いを示しており、Lenovo製スマートフォンの販売台数は前四半期から倍増した。この成長は、マーケティングや製品開発、そしてこれまでよりも重点分野を絞り込んだMobile Internet and Digital Homeビジネスグループ新設への投資によって牽引されたものだ」
ただし、力強い四半期決算にもかかわらず、Lenovoは当面の成長について、米国および欧州で依然として不透明な経済環境の影響を受ける可能性がある、と注意を促している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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