わたしが米TechRepublicで記事を書き始めて数年になるが、その間、多くの読者がリスクを取ることに対して否定的な意見を持っていることに気付いた。キャリアアップのためにリスクを取るべきだという記事を書くと、それに反対する意見が、かなり多く寄せられる。
そのためわたしは、Dal LaMagna氏が書いた「Raising Eyebrows」という新しいビジネス書の話を聞いて、興味を引かれた。この本では、やはりリスクを取ることを勧めている。わたしはLaMagna氏に電話で話を聞き、キャリアを前進させるためにリスクを取る(そして、時には失敗する)ことの利点について聞いた。
若い頃、わたしはレストランの仕事から駐車場の管理人まで、数多くの仕事に就いた。そして、他の人の下では働きたくないと思うに至った。わたしは、自分の好きなように仕事をしたかった。そのため、わたしは起業の専門家になったが、手がけた会社の多くは失敗した。そのたびに、わたしはそれを振り払って、前に進んだ。
仕事を探しているのであれ、キャリアアップのために転職をしようとしているのであれ、新米の起業家であれ、同じことが言える。失敗はやる気を起こさせる動機にも、よき教師にもなり得る。わたしを信じて欲しいのだが、キャリアアップのためには、早い段階で頻繁にリスクを取るほど、有利に働くのだ。
以下では、失敗をキャリアアップにつなげるためのいくつかのコツを紹介する。
何か新しく難しいことに挑戦し(例えば、上のランクの職に応募する)、うまくいかなかったり不採用になったとしても、失敗だと思わないようにすべきだ。わたしの母はよく、「失敗は1つの見方に過ぎない」と言っていた。リスクを取った自分を褒め、先に進んだ方がいい。
自分の仕事に満足できないと感じているなら、職場に解決すべき問題を見つけることだ。そして、その問題を解決する方法を見つける。これは新しいビジネス上のアイデアを見つけるための基本レシピでもある。うまくいかなければ、なぜダメだったかを調べて再び挑戦する。
今やっていることが嫌いなら、それをどうにかすればいい。職場で新しい業務を始めてもいいし、新しいスキルを身につけてもいいだろう。最悪の場合でも、それに失敗するだけのことだ。しかしおそらく、なぜ行き詰まっていたかが分かる可能性が高い。
自分の柄にはないことをやってみる。海外での仕事に応募する。違う部署の打ち合わせに参加してみる。何か馴染みのないことを一か八かやってみると、新しいキャリアへの可能性が開けるかも知れないと考えてみることだ。
多くの人は、自分のキャリアを前進させる方法を見つけようと頑張っている。しかし、素晴らしいアイデアは、息を抜いたときに出てくることが多い。自分の空想や、本当に興味を引かれた本やテレビ番組に注意を払うこと。そこに将来のキャリアや、ビジネス上のアイデアがあるかもしれない。
結論は、早く成功するには、失敗してもいいと考えることだ。それも、なるべく早い時期に、頻繁に。なるべく多く、何度も新しい道を試してみるほど、情熱や才能、野心についてより多くのことを学べるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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