ITホールディングスグループのインテックは2月9日、提供する企業向けIaaS「EINS/SPS」のサービスの1つとして「Hadoop」を利用した分散処理基盤の提供、構築、運用サービスを開始したことを発表した。同環境をウルシステムズの「Asakusa Framework」に提供する。
Hadoopはオープンソースの分散並列処理ソフトウェアフレームワーク。ウルシステムズのAsakusaはHadoopに対応する、企業向けの基幹バッチ高速処理フレームワーク。インテックのHadoop分散処理基盤サービスは、サーバやネットワーク、ソフトウェア群で構成されるHadoopクラスタの構築と利用環境を提供する。同サービスでは、HadoopクラスタとHadoopクラスタ上で実行されるアプリケーションジョブの監視や運用も提供される。
大規模データを分析、活用する手段として注目されているHadoopだが、実際の利用では多数のサーバと高速のネットワーク機器への設備投資が必要になる。また多数のサーバを一つの仮想処理基盤として運用、管理するための機能や環境が不足しているとも指摘されている。
インテックでは、EINS/SPSのクラウド基盤サービスを生かして、Hadoopの実行環境を構築、構成するためのサーバやネットワーク機器の運用サービスを提供する。これまでのIaaS基盤では難しかった大規模データの分析処理に加えて、企業の基幹業務システムの高速な実行環境を提供できるとしている。
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