アジア太平洋地域にインターネットプロトコル(IP)アドレスを割り当てているAsia Pacific Network Information Centre(APNIC)は米国時間1月31日、中央管理組織であるInternet Assigned Numbers Authority(IANA)から、残り7ブロック(1ブロックは約1680万件のIPv4アドレス)のうち2ブロックを取得した。
この日は、インターネットの配管作業とも呼ばれる割り当ての終末に向けた重要な段階を迎えた。
具体的には、IANAは今回、現行のIPv4を使用するネットアドレスの最後の7ブロックのうち2ブロックを割り当てた。これにより、残りの5ブロックもまもなく、実際にIPv4アドレスを必要とするインターネットサービスプロバイダー(ISP)などの企業に自動分配される見通しだ。この5ブロックは、IANAよりさらに下流でIPアドレスの分配を監督している5つの地域インターネットレジストリ(RIR)に1ブロックずつ割り振られる。
これらIPv4アドレスの最終的な顧客がアドレスを入手できなくなるまで、どのくらい長くかかるのか、予測するのは難しい。
ネットワーク機器メーカーJuniper Networksでソフトウェアエンジニアリング担当ディレクターを務めるAlain Durand氏は、次のように述べた。「さらなる地域への割当率は、地域の需要によるだろう。世界の一部の地域(アジアや太平洋地域)では、他の地域(アフリカ)より需要が急速に伸びている。割り当てられる比率に応じて、保有するIPv4アドレスを3〜6カ月以内に使い切ってしまうISPもあるかもしれないし、おそらくはそれより長期にわたって使い果たすISPもあるだろう」
◇IPv6とは
IPv6アドレスについて知っておくべき10のこと
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス