Associated Press(AP)の報道によると、エジプトにある支局を閉鎖されたAl Jazeeraは、エジプトの市民に対し、ブログ、ソーシャルメディア、目撃証言、動画などを通じて、Hosni Mubarakエジプト大統領への抗議活動が続く現在の状況を世界に伝えるよう呼びかけているという。
現地時間1月30日、アラブ地域の報道ネットワークであるAl Jazeeraのカイロ支局が閉鎖され、中東の一部地域向けの放送信号も遮断された。これに先立ち、エジプトの政府当局は、Al Jazeeraが今回の騒乱について反政府側に偏った報道を24時間続けており、それ自体がいっそうの混乱を招くおそれがあると同ネットワークを非難していた。
Al Jazeeraによると、支局の閉鎖に加え、31日には所属ジャーナリスト6名が一時身柄を拘束され、後に解放されたが、カメラ機材をエジプト軍に没収されたという。拘束されたジャーナリストたちは、Al Jazeeraの主要サービスであるアラブ語放送の英語版に携わっていた。
Al Jazeeraは30日、放送信号が遮断されたことに「非常な失望を感じる」と表明し、ジャーナリストが拘束された31日には、「ニュースを伝えようとするわれわれの決意はむしろ高まっている」と述べた。AP によると、Al Jazeeraは現在のところ、固定カメラの映像と電話によるレポートを通じて引き続きエジプトの状況を伝えているという。
エジプト政府に対する抗議活動の高まりをリアルタイムの映像で伝えようと試みる報道機関は数多く、Al Jazeeraもその1つだ。しかし、エジプト政府がインターネットその他の主要な通信手段を遮断していることから、報道機関のそうした試みや、ソーシャルメディアを通じて情報を発信しようとする市民たちの試みは妨げられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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