パナソニック、3D対応のSTBを発表--BDXLや番組持ち出し機能も装備

加納恵(編集部)2011年01月28日 18時07分

 パナソニックは1月28日、ブルーレイ3Dの再生に対応した、CATV用のデジタルセットトップボックス(STB)を発表した。500GバイトのHDDを内蔵し、ホームネットワーク機能などにも対応する。

 発表されたのは、ケーブルモデムを内蔵した「TZ-BDT910F」「TZ-BDT910M」と、Ethernet対応の「TZ-BDT910P」の3機種。いずれも製品の仕様は同一でケーブルテレビ事業者のサービス状況にあわせて利用できる。

説明 パナソニック システムソリューションズ ジャパン グループマネージャー平野泉氏

 パナソニック システムソリューションズ ジャパンのグループマネージャーである平野泉氏は「多チャンネル放送に契約している世帯は現在750万程度。私たちはもっと日本の中に多チャンネル放送をご覧いただける環境を作っていきたい。そのためにCATVに入って良かったと思っていただける製品を提供していきたいと考えている」と加入世帯普及に対する意欲を話した。

 新製品は、ブルーレイ3Dの再生ができるほか、Blu-ray Discの新規格「BDXL」への対応、SDカードによる「新・番組持ち出し」、フルハイビジョン画質で通常の15倍長時間録画できる「フルハイビジョンW 15倍録画」など、最新のBlu-ray Discレコーダーの機能を備えた。

 3Dは、対応の3Dテレビと組み合わせることで再生できるほか、CATV事業者が3D番組を提供すれば、録画もできるとしている。本体には、3D映像を再生する際に奥行き、飛び出しをコントロールできる「3D 奥行きコントローラー」を内蔵。2D映像を擬似的に3Dに変換して視聴できる「2D→3D変換」機能も搭載する。

 同社の薄型テレビ「ビエラ」やデジタルレコーダー「ディーガ」に採用されている「お部屋ジャンプリンク」機能にも対応する。これは対応機器であれば、AVコンテンツを家中どの部屋でも見られるリンク機能で、本機に録画したコンテンツを別室から見ることが可能。新機能として放送中の番組を別室で見られる「放送転送機能」も備え、地上デジタル専用テレビでも多チャンネル放送が視聴できるとしている。

 本体にはUSB端子を備え、別売の無線LANアダプタによる接続もできる。映像サーバとしても、クライアント機としても利用できるホームネットワーク機能を搭載したほか、Skype、アクトビラ、YouTubeといったネットサービスも利用可能だ。

 Gガイドに対応し、「注目番組」「NHK・WOWOW番組特集」を用いて番組予約ができるほか、WOWOWでは「1カ月番組表」が使用できる。また番組表の表示中に放送局名や番組名、番組内容を読み上げてくれる「音声読み上げ機能」も備える。音声読み上げは、選局や録画番組一覧などでも活用できる。

 本体サイズ高さ59mm×幅430mm×奥行き249mmのコンパクトサイズ。電源回路の効率化などにより動作時消費電力を従来製品に比べ約21%削減したとしている。

 発売は3月から。導入キャンペーンとして、初回出荷から6月出荷分までブルーレイ3Dソフト「アバター」を同梱する。

  • 「TZ-BDT910M」

  • CATV事業者が独自作成するSTBのポータル画面「CATVユニバーサルポータル」システムに対応する

  • パナソニックが提供するSTBサービスの進化

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