米Yahooの全体的な売上高は引き続き減少しているが、何とか現状を維持しようとする同社の努力が実り、予測どおりの第4四半期決算(2010年12月31日締め)を達成した。
米国時間1月25日に発表された第4四半期決算において、総売上高は15億ドル、トラフィック獲得コスト(TAC)を除いた純売上高は12億ドルで、アナリスト予測をわずかに上回った。これは、2009年第4四半期から4%減少という結果となっているが、その主な理由としては、Yahooが2009年の合意に基づいて同社検索技術をMicrosoftに移行したことで、検索広告売上高が減少したことが挙げられる。
しかし、純利益は3億1200万ドルで、前年同期の1億5300万ドルから104%増加した。希薄化後1株あたり利益は24セントで、ウォール街の予測を2セント上回った。
2010年の終わりに600人の従業員を解雇したことが、間違いなく今回の収支結果を底上げしている。またYahooは米国時間1月25日、決算報告に先立ち、さらに100〜150人の従業員を解雇すると発表した。
Yahooにとって主要な指標であるディスプレイ広告は、まずまずの成長を見せている。TACを除く売上高は5億6700万ドルで、前年同期比16%増であった。Yahooはこれまで以上に同売上高に依存した状態にあり、第4四半期のTACを除く検索売上高は3億8800万ドルで、前年同期の4億7300万ドルから18%減少している。
Yahooは次の四半期について、売上高はアナリストらの予測をやや下回り、10億2000万〜10億8000万ドルになると見込んでいる。アナリストらの平均予測は11億3000万ドルであった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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