アップルにみる自社製品の競合--共食い容認姿勢と市場破壊

文:Brooke Crothers(Special to CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル2011年01月26日 07時30分
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 多くの人にとって、Appleの成功の秘訣は「iPhone 4」の形状や機能と同じくらい明白なもののように思えるが、同社の成功には捉えがたい面もある。それは、直観に反して自社の製品ラインを破壊するのに長けていることだ。

それは「iPad」だろうか。それとも「MacBook Air」だろうか。さまざまな決定がある。 それは「iPad」だろうか。それとも「MacBook Air」だろうか。さまざまな決定がある。

 ここでソニーや東芝やDellがAppleの成功をまねることができない理由を考えてみよう。これらの企業には長年の経験があり、利用できるリソースもAppleと同等かそれ以上だ。その問題に対する完全な回答はあまりにも長く複雑なので、博士論文でも書かない限り説明しきれない。しかし、(あくまでたとえ話だが)自分の子供を食い荒らすこともいとわない気持ちは極めて重要である(上述のApple以外の企業はそれを躊躇している)。それは市場用語で「破壊的技術(disruptive technology)」と呼ばれるものだ。Appleが特別な存在になり得ているのは、破壊的技術が社内から生まれるからである。

共食い支持派

 Appleの最高執行責任者(COO)であるTim Cook氏が、「iPad」による「MacBook」の共食いについて、先週アナリストから質問を受けたときの回答を抜粋して紹介しよう。「確かに、ある程度の共食いは起きていると思う。だが、ハロー効果もあると考えている。iPhoneによってアジアの多くの人々にAppleを知ってもらうことができた。現在はiPadを通じてもっと多くの人がApple製品に触れており、その中から『Mac』を購入する人も出てくると思う。市場が縮小しているにもかかわらず、Macがアジアで67%、日本で56%、米国と欧州で2桁の成長を達成していることに注目してほしい。これが共食いだというのなら大歓迎だ」(Cook氏)

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