その仕事がなぜ必要なのか?--業務に対する真の理解を深める理由 - (page 2)

文:Ilya Bogorad (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2011年01月25日 07時30分

#2:社内/社外の顧客のエクスペリエンスを向上させる

 何年も前に定められた社内の機材購入手続きを、最後に行ったのはいつのことだろうか?また、ヘルプデスクに連絡したことがあるだろうか?プロジェクトの認証手続きを実施してみただろうか?スムーズに行えただろうか?

 あなたが社内/社外の顧客について把握しておらず、彼らが日々行っている意思決定についての現実を理解していないというのであれば、彼らが必要としている製品やサービスなど創り出すことはできないのである。

 最先端の技術を駆使し、業界全体からあこがれの眼差しを向けられるような製品を創り上げることはできるかもしれない。また、世界中のマーケティングプロフェッショナルたちから、ビジネススクールの教材にすべき傑作だと見なされるような広告キャンペーンを創り出すことができるかもしれない。しかしながら、あなたの顧客がそういった製品を必要としていない、あるいは欲していないのであれば、あなたは貴重なリソースを無駄にしたことになるはずだ。

#3:業務に対する従業員の思い入れを育む

 従業員に対して、行うべきことだけを指示するという場合、その指示通りに行動して終わり、となるのが関の山だろう。しかも、そういった指示が長期間に渡って守られ続けるという保証はほとんどない。これに対して、業務に対する従業員の思い入れを育む、すなわち目標やプロセスに対する愛着心を醸成することができた場合、その従業員は長期に渡って強い責任感を発揮するようになる。責任感こそが、タスクやプロジェクトに対して全力を傾け、ベストを尽くし、素晴らしい成果を上げるための力の源泉なのである。

 従業員と業務を結びつけることで、彼らに自らの作業と業務の関係を実感させるようにすべきである。自らが行っていることについての意味を再発見させるのだ。そうすることで、彼らの目の輝きが変わってくるはずだ。

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