「Windows Azure Appliance」はどうなっている?最新情報のまとめ

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子2011年01月18日 17時14分

 Microsoftが「Windows Azure Appliance」を発表したのは2010年7月のことだ。Azure Applianceは、「ボックス入りのプライベートクラウド」として一部のパートナー企業から提供されるものだ。Microsoftは発表時、Hewlett-Packard(HP)、Dell、富士通らOEMがAzure Applianceを製造し、2010年中に提供する予定と述べていた。

 だが、すでに2011年を迎え、1月も半分が過ぎた。しかし、Azure Applianceは約束どおりに提供されていない。

 MSPMentor.netが1月6日付けで、Microsoftのチャネル責任者Jon Roskill氏のインタビュー記事を掲載している。ここでAzure Applianceに関して聞かれたRoskill氏は、Azure Applianceはあと9カ月程度で提供される、と回答したという。ということは、Azure Applianceは予定よりも約1年遅れているということなのか?

 Azureチームにコメントを求めたところ、広報担当者より現時点で提供できる情報はないという回答をもらった。

 合わせて、HP、Dell、eBay(Microsoftが2010年のAzure Applianceのローンチ時にフォーカスしていた顧客だ)にも聞いてみた。

 HPは回答しなかった。

 Dellは、Dell Serviceの最高技術責任者(CTO)であるKris Fitzgerald氏の声明文として、以下のような回答を送ってくれた。「Windows AzureについてMicrosoftと発表を行った当時、Dellは2011年第1四半期に運行を開始すると述べた。われわれは第1四半期に最初の顧客への提供を目指しており、フルでの実装はその後を予定している」。Fitzgerald氏はまた、Dellの会計年度では、第1四半期は2月1日から4月30日となることも付け加えた。

 (念のために記しておくと、Dellのウェブサイトをチェックしてみたところ、Azure Applianceに関するプレス向け資料の中に、2011年第1四半期という記述は、暦でも会計年度でも、見つけられなかった。米News.comでFitzgerald氏のコメントが引用されているのを発見したが、そこでは、Dellは2011年1月末までに自社データセンタ内でAzure Applianceの稼動に入る、と述べている。)

 eBayの広報担当者からは、以下のような電子メールをもらった。「Windows Azureプラットフォームアプライアンスについて、継続してMicrosoftと統合作業で協業しており、近いうちに最新情報をアップデートできるだろう」。

 Microsoftが2010年夏に記していたように、Azure ApplianceはWindows Azureプラットフォームが動く多数のサーバで構成され、事前に設定されたコンテナとして提供される。これらコンテナはまずDell、HP、富士通の各社のデータセンタに設置され、Microsoftはコンテナに対してAzureインフラとサービスを提供する。

 長期的には、eBayのような大企業が自社データセンタにこのコンテナを設置するようになる、とMicrosoftは期待している。将来は、小規模なサービスプロバイダもAzure Applianceを自社顧客に提供できるようになると見られている。

 わたしはここで、MicrosoftがAzure Applianceの事業計画を後退させていると言っているのではない(Azure Applianceの登場に備えるトレーニングが開かれているという情報もある)。ただ、MicrosoftのAzureチームが、公式に状況をアップデートしてくれるとすっきりするのだが。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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