問題解決のために頭を悩ませ、時間をかけているのに解決法が見つからない。そのような状況に陥って、にっちもさっちもいかないのなら、それはそもそも「問題の設定」が間違っているのかもしれない。あるいは実はどうでもいい問題にかかりきりになっていて、時間をムダにしているのかもしれない。時間は有限だから本当に解決すべき問題に対して、時間を使いたい。
本書で言う「イシュー」とは、単に「問題」という日本語に置き換えられるものではない。定義としては「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」であるという。すべてはこの「イシュー」の見極めから始まる。そしてより必要性の高いイシューに対して質の高い解を出すのが、プロフェッショナルの使命なのだとも。
問題解決手法を紹介するだけの本は世に多いが、本書は出発点から違う。問題解決手法を使う前の段階、すなわちイシューの見極め方から始まり、最終的な問題解決の方法まで、段階を追って手取り足取り指南してくれるのだ。慣れていない人が迷うであろう事項も網羅されているので、読めば「これを教えて欲しかった!」と膝を打つことは間違いない。
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