電子機器メーカーのサムスン電子は米国時間7月30日、2010年第2四半期(4-6月期)の決算を発表した。コンピュータ用メモリチップの需要回復と液晶テレビの売上増加により、記録的な利益を達成している。
第2四半期の利益は、前年同期の2兆3300億ウォンから83%増加し、4兆2800億ウォン(36億ドル)となった。売上高から経費を引いた営業利益も記録的水準に達し、前年同期比88%増の5兆100億ウォンだった。一方、売上高は前年同期比17%増の37兆8900億ウォンだった。
同社は好調な決算の理由の1つに、半導体事業の力強い回復を挙げている。半導体事業の営業利益は2兆9400億ウォンで、売上高は9兆5300億ウォンだった。
特にメモリ部門が堅調で、前年同期比74%増となる6兆7100億ウォンの売上高を記録した。PC出荷台数の増加や多くのPCに搭載されるメモリの大容量化に支えられ、DRAMチップの需要が大きかった。季節的な要因により市場は低迷していたが、スマートフォンおよびタブレットPC向けのNANDチップの需要も堅調だった。
消費者のテレビ買い替え需要は持続しており、それが原動力となって液晶ディスプレイ(LCD)事業の売上高は前年同期比15〜20%の伸びを見せた。同社は、LED搭載テレビならびに3Dテレビ向けの高品位LCDの販売と生産工程の改善に力を入れていたが、こうした取り組みはどちらも利益率の増加につながるものだ。
テレビやデジタル機器などのデジタルメディア事業の売上高は、前年同期比20%増の14兆5400億ウォンだった。第2四半期の薄型テレビの出荷台数は、前年同期比43%増の902万台だった。サムスンは3Dテレビ分野にも早くから進出し、3月に第1弾となる製品を発売して以来、50万台を超える3Dテレビを販売している。
携帯電話分野については、前年同期比22%増となる6380万台の端末を販売したが、携帯電話市場における競争の激化により、平均販売価格の引き下げを強いられた。同社は「Samsung Galaxy S」と「Samsung Wave」の2機種により、第3四半期の市場シェア拡大を目指す。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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