シトリックス、ハイパーバイザの最新版「XenServer 5.6 Feature Pack 1」を発表

富永恭子(ロビンソン)2010年12月16日 18時44分
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 シトリックス・システムズ・ジャパンは12月16日、Citrix XenServerの最新版、「Citrix XenServer 5.6 Feature Pack 1(FP1)」の提供を、同日より開始することを発表した。

 XenServerは、多くの機能を持つ無償版の提供やシンプルな管理性で市場シェアを拡大しているハイパーバイザだ。今回発表する最新版のXenServer FP1は、ストレージ機能「IntelliCacheテクノロジ」、ネットワーキング機能「分散仮想スイッチ(DVS:Distributed Virtual Switch)コントローラー」などの新機能を採用した。

 IntelliCacheテクノロジは、仮想デスクトップ環境においてパフォーマンス低下やストレージ容量の多大な消費を引き起こす一時的なデスクトップの読み書きを、ローカルサーバのハードディスクや高速なソリッドステートドライブ(SSD)に移動させる。これにより、高価なSANやNASなどのストレージシステムの必要容量を最小限にし、デスクトップ仮想化のコスト効率を向上させるというもの。

 また、分散仮想スイッチコントローラーおよびオープン仮想スイッチ(Open Virtual Switch)は、XenServerのネットワーク層を可視化するとともに、データセンター内またはクラウドへの仮想マシン(VM:Virtual Machine)の移行をトレースし、既存のネットワークやクラウドリソースを安全に一元化する。また、社内外のリソースをシームレスに管理する統合ファブリックネットワークを構築するため、OpenFlowなどの業界標準プロトコルに対応。ネットワークトラフィック全体を管理し、ネットワークの耐障害性の向上やトラフィックの分離を実現するという。これにより、外部のクラウドサービスを採用する際の最大の障壁となるデータセンターと社外のクラウドプロバイダー間でシームレスなサービス移行ができ、きめ細かなネットワークの設定やコントロールポリシーを移動先のサーバでも従来どおりに提供できるとしている。

 さらに、新たに追加されたVM保護および復旧機能により、VMディスクやメモリの自動スナップショットを行うスケジュールを設定し、そのイメージを特定のストレージにアーカイブすることで、重要データを継続的に保護。また、エンドユーザーセルフサービス機能に基づく新しいXenServerウェブ管理コンソール(XenServer Web Management Console)によって、管理者がアプリケーションオーナーに担当VMへの直接アクセス権を付与できる。この新しいウェブベースのコンソールはどのブラウザからでもアクセスできる。

 IntelliCacheテクノロジと分散仮想スイッチコントローラーは、無償版のXenServerを含む全エディションで提供され、上位バージョンではより高度な管理機能も提供される。

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