Silverlight 5の新機能は、ハードウェアビデオデコーディングによるHD動画コンテンツのサポート拡張だ。これにより、HD動画のデコーディング処理の負担はCPUからGPUに一部移される。エンドユーザーは1080pの動画ストリーミングをネットブックなどで再生できるようになり、バッテリの電力消費も抑えられる、とGuthrie氏は約束する。GPUで加速された新しい3D APIを使って、ゲームや双方向インターフェースなど、3Dウェブアプリケーションへの道も開かれる。
Silverlight 5には、音声や動画をいろいろな速度で再生できる再生ツール「TrickPlay」も含まれる。ユーザーは、音の高さを変えずに再生中のメディアの速度を変更できるようになる。
メディア関係では他にも、リモートコントロールのサポート、Digital Entertainment Content Ecosystem(DECE)承認のコンテンツ保護、新しい電力管理機能などの変更点がある。新しい電力管理機能は、動画を視聴中であることを感知して、スクリーンセーバが起動されないようにする。
開発者によるアプリケーション開発に関わる改善点としては、デスクトップアプリケーションのマルチウインドウがサポートされる。これは最も要望の高かった機能だ、とMicrosoftは述べている。これによってデスクトップ向けのSilverlightアプリは事実上、従来のソフトウェアアプリケーションよりも高性能になる。
ネットワーキングのレイテンシ(遅延時間)を短縮する機能もサポートされる。リアルタイムのデータが求められる株価追跡ツールなどのアプリケーションには重要な機能だと、Guthrie氏は説明している。またSilverlight 5では、データバインディングに対応したデバッグもサポートされる。これによりコードの構造が大規模で複雑な場合もデバッグを迅速化できる、とGuthrie氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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