そもそもライブドアがBLOGOSを開設しようと考えた背景には、従来の雑誌をはじめとしたオピニオンメディアに不満があったからだ。大御所や中高年の意見ばかりで議論がパターン化したり、建前の議論に傾倒して本音が見えてこなかったりということに問題意識を持っていたという。またブログというメディアにおいても、良質なオピニオンブログを書いても読まれない書き手がいる一方で、そういったブロガーをなかなか見つけ出せない読み手がいるという課題があった。そこでブログを軸にBLOGOSというオピニオンメディアを作ったという経緯だ。
今後はリアルイベントを開催するほか、Twitterをはじめとしたソーシャルメディアとの連携を進める。医療、福祉、教育分野への対応も検討しており、12月中旬には投資、金融分野に特化した「BLOGOS finance」を開設する。2011年10月時点で月間PV1億、参加ブロガー数500人を目指すという。
早くからBLOGOSに参加している経済学者の池田信夫氏は、メディアの将来について次のように語った。
「残念ながら、いまの新聞とテレビは10年もたない。これはもう絶対にはっきりしている。米国ではすでに新聞がどんどん潰れて、ジャーナリストは失業している。そういう人たちがブログに流れてきて個人メディアを立ち上げたときに、ブログメディアはセーフティーネットあるいは救済機関になるのではないか。失業したジャーナリストが飯を食うためのプラットフォームの役割をBLOGOSが果たす可能性もある」(池田氏)
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