ECが検索プロバイダー3社から寄せられた苦情を最初に調査したのは、2010年2月のことだった。この時Googleはブログを通じて、同社の検索結果はユーザーが最も有用だと考え得るものを考慮するよう工夫されたアルゴリズムに基づくと述べ、自社の立場を弁護した。Googleはまた、垂直検索プロバイダー各社への対抗措置は一切とっておらず、実際いくつかのプロバイダーはGoogleの検索結果で上位に表示されていると述べた。
Googleにコメントを求めたところ、同社の広報担当者は米CNETに対し、電子メールで今回の調査に関する声明を寄せた。
「われわれはGoogleを立ち上げたときから、広告が常に明確に表示されることを保証しているほか、ユーザーがサービスを移行したりオープンソースプロジェクトに重点的に投資したり、自身のデータを容易に移行できるようするなど、われわれのユーザーや業界に正しいことをしようと懸命に取り組んできた。とはいえ、今後も常に改善の余地はあるため、われわれはECと協力して、いかなる懸念にも対処していく」
またGoogleは米CNETに対し、同社のランキングシステムを擁護し、Googleのアルゴリズムでは、より品質が高く関連性も高いサイトが、品質が低く関連性も低いサイトより上位にランクされると説明した。他社サイトの中には、Googleのランキングに不満を抱いて過去数年の間に同社を提訴したところもあるが、Googleによると同社はこれらの訴訟に勝訴してきたという。
Googleは、ECによる調査の発端となった各社のサイトを、同社および独立した第三者が調査したところ、大抵は比較的低い品質であるという結論で一致したと述べた。同社によると、Foundemのコンテンツは他のウェブサイトから複製されたもので、これが検索結果で同サイトのランキングが低くなった要因だという。またejustice.frは、Google独自の検索サービスを使用して自社の検索結果を提供しており、これも低いランキングをもたらす要因だった。
Googleは、排他的な義務をめぐってCiaoから寄せられた苦情に対し、Googleの広告主は他の検索エンジンにおける広告配信を禁止されておらず、他のサイトでGoogleのオンライン広告ネットワーク「AdSense」以外のプラットフォームを自由に使用できると述べた。
Googleは、AdSenseの長年のパートナーだったCiaoとは、かつて良好な関係にあったと言い添えた。だが2008年にCiaoがMicrosoftに買収されると、CiaoはGoogleに対して契約条件について苦情を訴え始め、両社の関係は悪化したようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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