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2011年に登場して欲しい3つのテクノロジー--すでに存在する要素技術から推測

文:Patrick Gray (Special to TechRepublic) 翻訳校正:石橋啓一郎2010年12月02日 08時00分
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 2010年はテクノロジーにとってはいい年だった。2010年もイノベーションが消費者市場で多く起こっているという傾向は続いており、一番流行した製品は、消費者に狙いを定めたiPadだった。イノベーションが大きかったスマートフォンも、やはりこの市場を標的としたものであり、適応力の高い消費者向けテクノロジーの発展を企業向けにも活用するということは、多くの企業にとって、もはやそれほど非現実的なアイデアではなくなってきた。

 では、近い将来には何が起こるだろうか。わたしは遠い昔、子どもの頃に科学雑誌を読んで想像していた、空飛ぶ車の夢は諦めた。この記事では、要素技術はすでに揃っているが、製品はまだ出ていない3つのテクノロジーを挙げることにする。これらの技術は、2011年に登場してもまったくおかしくなく、われわれの仕事や遊びに計り知れない影響を与える可能性があるものだ。

コンテンツクリエイター向けタブレット端末

 iPadはタブレット端末への興味を再び大きく掻き立て、あっという間に多くの模倣製品を生み、停滞気味だったこの市場を支配した。iPadは感動的なデバイスではあるが、わたしはこれは主にコンテンツを消費するためのツールだと考えている。そのインターフェースとソフトウェアは、映画を見たり、本を読んだり、ゲームをしたりといった作業には極めて優れているが、文書を書く、ブレーンストーミングを行う、打ち合わせの記録を取るといった作業については、外付けキーボードなどが大量に出ているにも関わらず、使いにくい。

 Steve Jobs氏のペンを使用するタブレットが「死んだ」という意見は、まったく的外れだ。打ち合わせの場面で創造的にアイデアを入力したり修正したりする目的では、ペンはキーボードよりも(スクリーンキーボードであれ、実物のものであれ)はるかに自然なものだ。必要なのは、1日使うことができ、使いやすく、iPadと類似の形状を持ち、Windowsのように手書きで図や文字を入力する機能を持ったものだ。今不足しているのは、コンテンツを作る最初の段階で使え、Windowsをより高速でiPadのようなものにしながら、ペンで入力したメモや図を文書やプレゼンテーションに入れて共有できるようにした、Windowsの完全なOfficeアプリケーションを使えるソフトウェアレイヤだ。

「コンピュータ入りスティック」

 データセンターで仮想化技術は使うことは、大企業でも中小企業でも、急速に標準的なアプローチになってきている。この物理的なハードウェアからサーバを切り離すという単純なコンセプトは、非常に気が利いたものだ。新しいアプリケーションの立ち上げが、新しいハードウェア環境の構築を意味しなくなったため、ITははるかに応答性の高いものになった。

 しかし、一部の技術的なニッチ領域を除いては、仮想化はデスクトップ環境ではそれほど役に立っていない。会社の個人用コンピュータを、動かすコンピュータから切り離すというのは、非常に魅力的な考え方になり得るにも関わらずだ。数年おきに新しいラップトップを買い、異なるイメージが必要な異なる設定の大量のマシンを管理する代わりに、その会社の仕様に合った仮想マシンをUSBスティックに入れておけばいい。ユーザーは、PCでもMacでもLinuxでも、自分の好きなコンピュータを持ってきて、その上で会社の標準OSとアプリケーションを動かしてもいいはずだ。

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