ナナオは11月30日、3Dメガネを用いることなく裸眼で3D画像を視聴できる23型の3D液晶モニタ「DuraVision FDF2301-3D」(FDF2301-3D)を発表した。産業市場に向けに2011年度上半期に発売するとしている。
FDF2301-3Dはバックライトに独自のDirectional Backlight方式を採用。これは右目用と左目用の表示画像を同じ画素から時間差で表示し、3D映像を映し出すというもの。1画素ごとに右目用、左目用の映像を映し出し、3D映像を作り出すほかの方式に比べ、液晶パネルの持つフルHDの高解像度のまま、リアルな立体映像を再現できるとしている。
また、左右それぞれの目に届く視差画像(光)の方向を、LEDを採用した液晶モニタの光源で決定しているため、ほかの裸眼3D方式で問題となる、バリアやレンズを用いることによるモワレなどが発生せず、原理上、一定の角度で表示画像が反転して見える「逆視」もないとのこと。画面周辺部まで、高精細な3D画像が見られるという。
本体サイズは高さ566.3mm×幅650mm×奥行き261.7mmで、重量約16kg。3Dモードはサイドバイサイド、アナグリフ、フレームシーケンシャル方式に対応。2D/3Dのモード切り替え機能も備える。
ナナオではFDF2301-3Dを、SEM(走査電子顕微鏡)や半導体検査装置への搭載、各種学術機関などへの導入を想定している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」