ヒビノは11月22日、日本ビクターの3D技術を投入した3D対応の大型LEDディスプレイ「ChromaLED 3D(クロマレッド スリーディー)」を発表した。イベント会場やアミューズメント施設を中心に導入していくという。
ChromaLED 3Dは、38インチのLEDユニット「LVD-638-3D」を組み合わせて使用するLEDディスプレイシステム。38インチから最大520インチまで、目的に合わせて構築できる。
3D方式は1画素ごとに左目用と右目用の画像を表示する、ドットバイドット方式を採用。1ラインごとに左目用、右目用の画像を表示するラインバイライン方式に比べ、映像がなめらかで、目も疲れにくいとしている。3D視聴の際は、円偏光3Dメガネの装着が必要になる。
ディスプレイシステムには、ビクターの業務用3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」が採用されており、2D映像を3D映像にリアルタイム変換することが可能。LEDディスプレイへ3D映像を表示させるため、専用の3Dフォーマットコンバータ「IF-FC1000H」も開発したとしている。
ヒビノとJVC・ケンウッド・ホールディングスは9月に、音響、映像分野における提携を表明しており、ヒビノはJVC・ケンウッド・ホールディングスの子会社であるビクターアークスに資本参加もしている。今回のChromaLED 3Dは、提携後の取り組み第1弾にあたり、日本ビクターでは、業務提携の一環として、今後ChromaLED 3Dの販売も手がける。2012年度には、本製品を含む3Dソリューションビジネスで、国内の売上約300億円を目指す。
最小ユニットとなる38インチのLVD-638-3Dは、画素ピッチ6mmで解像度は128×96ピクセル。重量は40kgとなる。「ChromaLED 3D6」として同日から受注をスタートしている。
また、画素ピッチが業界最小となる4mmの3D対応LEDディスプレイ「ChromaLED 3D4」の開発発表もしており、こちらの受注開始は現在未定とのことだ。
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