日本IBM、2011年に4種の新たなパブリッククラウドサービスを提供

ZDNet Japan Staff2010年11月29日 16時41分
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 日本IBMは11月29日、千葉県千葉市の幕張データセンターにパブリッククラウドサービス基盤を構築し、企業向けの新しいパブリッククラウドサービスを提供することを発表した。

 発表された新たなパブリッククラウドサービスは「IBM Smart Business 開発&テスト・クラウド・サービス」「IBM Smart Business デスクトップ・クラウド・サービス」「IBMクラウド・アプリケーション開発サービス」「IBMクラウド・テスト・サービス」の4つ。

 2011年3月からの提供を予定しているIBM Smart Business 開発&テスト・クラウド・サービスは、アプリケーションの開発、テスト環境をパブリッククラウドサービスとして提供するもの。仮想CPU、仮想メモリ、仮想ディスク、ソフトウェアなど必要なIT資源をメニューから選択するだけで構成でき、10分程度の短時間で仮想マシンを利用できるようになるという。開発ツール「Rational」、ウェブアプリケーション基盤「WebSphere」、データベース管理ソフト「DB2」、サードパーティ製ソフトウェアなど、幅広いソフトウェア群について、構成、テスト済みのひな型を標準で提供する。企業ユーザーはこれらをカスタマイズして、独自の構成を反映したひな型を作成し、自社標準の仮想サーバを迅速に展開できるとしている。提供価格は、仮想CPU(1.25GHz)×1、仮想メモリ2Gバイト、仮想ディスク60Gバイトを備えるWindows Server 2003/2008環境で、1時間あたり10円(税別)からとなる。

 同じく、2011年3月からの提供を予定するIBM Smart Business デスクトップ・クラウド・サービスは、パソコン上の業務環境を仮想クライアント環境として提供するもの。インターネットVPNまたは専用線経由で企業ユーザーの社内ネットワークの中でIBMのデータセンターを利用するパブリッククラウド型と、ユーザーのデータセンター内に設置して利用する2つの形態で提供される。出張先のモバイル型端末からでも、会議室、自宅、もしくはネットワークに接続されている様々な場所からでも、ユーザー固有の仮想デスクトップ環境にアクセスできるため、事業継続やワークスタイル変革の実現にも寄与するとしている。デスクトップ仮想化の実現には、Citrix XenDesktopのHDXテクノロジを採用することで、端末の性能に関係なくスムーズな画面描画や効率的なネットワーク利用を実現するという。使用料金は、5年契約の場合、仮想クライアントあたり2960円(税別)より。

 クラウド・アプリケーション開発サービスは、クラウドコンピューティングを活用したアプリケーション設計、開発やSaaSモデルによるサービス提供を行おうとする企業に対して、ビジネス上の要件分析、アーキテクチャ設計、組織や体制のあり方、実現へ向けてのロードマップ作成などを支援する。料金は個別見積もりとなるが、一例として、計画フェーズの場合、約12週間で1500万円(税別)から。2011年3月からの提供を予定している。

 2011年第2四半期(4〜6月)の提供開始を予定しているIBMクラウド・テスト・サービスは、実際の物理的なテスト環境をクラウド上のソフトウェア環境上にシミュレーションすることで、物理的な環境に依存することなくテストを可能にするサービス。仮想モデルを作成して自動的にシステム環境の情報やアクセスのルールを取得し、外部システムとの接続テスト実施に必要なシミュレーション環境を用意するため、あたかも実システムと接続しているように動作し効率的なテストを支援するとしている。料金は個別見積もりだが、一例として、ソフトウェア環境におけるシミュレーションの初期評価の場合、約2週間の評価期間で400万円(税別)からを予定している。

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