米連邦通信委員会(FCC)の委員長Julius Genachowski氏は米国時間11月23日の講演で、「911(緊急通報用電話番号)にもデジタルの時代が到来した」と述べ、次世代の911サービスでは特にテキストメッセージや自動アラート機能に対応していく意向であることを明らかにした。
Genachowski氏によると、いまや911への通報の70%が携帯電話から寄せられているという。携帯電話を使って話をするよりもテキストメッセージをやり取りする人が多くなっている今、911サービスにテキストメッセージ機能を追加するのは理にかなったことであり、特に障害のある人には助けとなる。また同氏は、通話の場合は話をしている間に通報者や周囲の人がさらに危険な目に遭う可能性も考えられることを指摘した。
FCCが911サービスへの追加を考えている機能には、他にも動画や写真がある。動画や写真による通報は、応答者が現場の状況をより詳しく知るのに役立つ。さらにFCCは、カメラ、環境センサ、個人用の医療機器などを利用して、人間の動作を介さず自動で911に通報される自動アラート機能も提案している。これは化学物質の流出や交通事故などをより早く知るのに役立つと思われる。
Genachowski氏は、新技術による911サービスの改善について、12月に一般から意見を求める手続きを計画している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス