情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)とJPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月19日、シマンテックが提供する「PGP Desktop」にデータインジェクションの脆弱性が確認されたと「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。
PGP Desktopの10.0.3以前のバージョンと、10.1.0のユーザーインターフェースでは、正規に署名されたデータに署名されていないデータを混入させたメッセージに対して、メッセージ全体が署名されていると誤って表示される問題が存在する。PGP Command Line 9.6以降のバージョンには、脆弱性は存在しない。
ユーザーは細工された署名されていないデータと署名されている正規データを識別することができない。これにより、攻撃者によって細工されたメッセージが、あたかもPGP署名された正規メッセージとして受け取られる可能性がある。シマンテックでは、10.0.3 SP2か10.1.0 SP1にアップデートするよう呼びかけている。
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