プロジェクトの予算を確保するために、他のプロジェクトに割り当てられている余剰コストを削減するという手法もある。筆者がITマネージャーとして働いていた時の経験を振り返って見ると、さまざまなプロジェクトにおいてコストを多めに見積もっておくことが常であった。そうすることで、マネジメント層に対して追加の予算を懇願するような真似をしなくても済むと考えていたためだ。また、これによって筆者は、多くのプロジェクトを予算内に収めることにも成功していた。このため、全体的な予算を守りつつ、あるプロジェクトで使用しなかった予算を別のプロジェクトにまわすということが可能となっていたわけだ。
また、既存のITプロジェクトの余剰予算を振り向けるだけでは、プロジェクトの予算すべてをまかなえないという場合でも、不足額がマネジメント層から見て過大なものに思われないようできるかもしれない。
これまでの自らの信用を担保にすることで、プロジェクトの立ち上げを承認してもらうという選択肢しか残されていない場合もあるかもしれない。これまでに収益の向上やコストの削減を実現したITプロジェクトを提案したという実績があるのであれば、その事実をマネジメント層に再認識してもらうようにしよう。決断を下す立場にある人々に対して、あなたが優れた実績を持っているということを知っておいてもらえば、予算の確保がより容易になるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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