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景気低迷時のITプロジェクト立ち上げ術--承認を勝ち取る5つのティップス

文:Brien Posey(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2010年11月16日 07時30分
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 経費削減が大きく叫ばれる状況においては、ITプロジェクトの立ち上げを承認してもらうことも難しくなっているはずだ。そこで本記事では、あなたのITイニシアチブを発揮するための機会を得るうえでの戦略を紹介している。

 景気の低迷がかれこれ2年も続くなかで、ITプロジェクトの立ち上げを承認してもらうことはかつてないほど困難となっているはずだ。予算とにらめっこをしているマネージャーに財布の紐を緩めてもらい、思い入れの強いプロジェクトを完成させるために必要な予算を確保するには、どうすればよいのだろうか?以下は、ITプロジェクトの立ち上げを承認してもらううえで役に立つティップスである。

#1:プロジェクトをミッションクリティカルなものにする

 あなたのプロジェクトがミッションクリティカルなものであれば、会社として該当プロジェクトの完遂に必要な資金を供与する必要があるはずだ。このことは当然ながら、ミッションクリティカルではないプロジェクトには、資金が供与されないということを意味している。つまり、そういった場合にはプロジェクトを何らかのミッションクリティカルな機能と結び付ける必要があるわけである。

 プロジェクトが会社の定めている目標の実現に役立つという説得力ある根拠を提示できる、あるいは会社に課されている何らかの規制とプロジェクトを結び付けることができれば、そのプロジェクトに対する予算を確保するための大きな一歩を踏み出せたと言えるだろう。ただし、プロジェクトがビジネスにおけるミッションクリティカルな側面と密接に結び付くよう、該当プロジェクトの内容を見直す必要があるかもしれない。

#2:収益の向上に結び付く投資であることをアピールする

 また、該当プロジェクトによって、会社の収益性を向上させることができるという点を示すことも、予算を確保するうえでの1つの方法となる。古くから、儲けるためには投資を惜しんではならないという言葉がある。その言葉が全面的に正しいという状況もあるというわけだ。

 筆者が最近引き受けたプロジェクトでは、新たなサーバハードウェアに対する莫大な投資が必要となった。とは言うものの、このプロジェクトによって、投資した額の2倍の収益がもたらされたため、金銭的な損失は一時的なものにしかならなかった。プロジェクトの実装コストを上回るだけの収益が得られると証明できるのであれば、該当プロジェクトの予算を確保できる可能性は高くなるはずだ。

#3:コストの削減や生産性の向上に役立つことを立証する

 プロジェクトが完了した暁には、生産性の向上や、効率の改善、あるいはその他の手段によりコスト削減が可能になるという点を示せるのであれば、予算を確保できる可能性は高くなるはずである。

 筆者の顧客に、つい最近こういったプロジェクトをやり遂げた人物がいた。この顧客は、ネットワークサーバ上の仮想マシンで各ユーザーのOSを稼働させるテクノロジであるVirtual Desktop Infrastructure(VDI)を展開することにしたのだ。しかし、VDIの展開は複雑かつコストのかかるものとなる傾向がある(これは耐障害性を有したVDIを展開する際に特に言えることである)。この企業が、コストの高さにもかかわらずVDIの展開を決定したのは、それによってヘルプデスクの元に寄せられるほとんどすべての問題が解消され、大きなコスト削減が可能になると判断できたためだった。

 この企業のユーザー用PCはすべて、安価なシンクライアント端末に置き換えられた。これによりユーザーはネットワークに接続するたびに、インストール直後のきれいな仮想OSを使用できるようになるわけである。VDIの採用によって、ワークステーション側の問題でヘルプデスクの手が煩わされるようなケースは激減した。これはまた、デスクトップOSが、テスト済みの標準設定から乖離しなくなったということも意味している。その結果、ヘルプデスクに対する支援要請が減り、劇的なコスト削減が可能となったのだった。また、ヘルプデスクの支援を待つ人の数が少なくなったことで、ユーザーは問題をより迅速に解決してもらえるようにもなった。

 こういったメリットがあなたのプロジェクトにあるということを証明できれば、予算を確保できる可能性は高くなるはずだ。

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