「Windows Live Hotmail」の新たな一手が明らかになった。その狙いは明確で、他社サービスの電子メールアカウントを持つユーザーに、そのアドレスも使い続けられるようにすることで、Hotmailだけを使うよう仕向けようとしている。
米国時間11月1日からHotmailユーザー向けに提供開始されたこの機能により、他社のウェブメールサービスのアカウントがHotmailウェブクライアントに追加できるようになった。他社アカウントのメールでも、Hotmailで読んだり送信したりできるということだ。
MicrosoftでWindows Live Hotmail担当グループプログラムマネージャーを務めるDick Craddock氏が「Inside Windows Live」ブログで書いているように、この機能はソフトウェアクライアントの「Microsoft Outlook」ではかなり以前から提供されていたものだが、ウェブでは実現していなかった。またCraddock氏によると、各種サービスを利用するために、サインインの際に他社サービスの電子メールアドレスを「Windows Live ID」として登録しているユーザーは現在3000万人以上おり、これらのアドレスはHotmailウェブクライアント内で利用可能なアカウントとして表示されるようになるという。
Hotmail内で自身の外部アカウントを設定すると、そのアカウント宛てのメッセージを読んだり検索したりできるほか、そのアカウントから相手に返信することもできる。この機能ではPOPを利用しているため、(電子メールサービス提供会社によって利用していたり、していなかったりする)IMAPとは異なり、Hotmailでどのような変更が加えられても、ソースアカウントの読み出し数や構成などには影響を及ぼさない。
Microsoftは、この他社アカウントから送信できる新機能を、Hotmailが得意とする各種機能を利用する手段としてアピールしている。これら機能には、スパムフィルタリングやメディアの共有、さらにMicrosoftが「スウィープ」(sweep)と呼ぶ一括削除や再整理ツールなどがあり、現在利用中のアカウントがどこのサービスであっても、そのままでこれらの機能をすべて利用できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」