NTTデータ、SOA基盤にIBM製品採用--短期間でのSOA導入を支援

富永恭子(ロビンソン)2010年10月27日 20時41分

 NTTデータは10月27日、システム基盤構築ソリューション「PRORIZE SOAモデル」の構成製品に、IBMの統合サービス連携基盤製品「IBM WebSphere DataPower SOA アプライアンス」を新たに採用すると発表した。同日よりNTTデータが提供を開始している。

 PRORIZE SOAモデルは、SOAを適用するシステムの基盤(SOA基盤)を短期間で構築、提供できることがメリット。複数拠点間のシステム連携やクラウドサービスとの連携など、大量のトランザクション処理を要するSOA基盤での採用を想定しているという。

 採用されたIBM WebSphere DataPower SOA アプライアンスは、ミドルウェアとハードウェアが一体型となったオールインワン型のサービス連携基盤。SOAに基づくメッセージやセキュリティの処理を、ソフトウェアでの実装に比べ高速に処理できることが特徴だという。また、ハードウェアと一体化されているため、短期間で導入することが可能だとしている。NTTデータでは、同製品をラインアップに追加することにより、高い性能と拡張性が要求されるサービス連携基盤への対応が可能となり、PRORIZE SOAモデルの適用範囲をこれまで以上に拡げることができたとしている。

 NTTデータでは今回のソリューション化にあたり、これまでのSOAのノウハウをもとに製品の評価、検証を実施。最適な適用方法や設計ポイント、設計テンプレートを整備した。また、SOA基盤の懸念とされるパフォーマンスも、サービス連携に関わる変換処理などを高速に処理できることを実証したとしている。これらの設計キットを活用することにより、個々のプロジェクトで、様々な事前検証や設計書の執筆を一から行う必要がなくなり、より短期間で導入することができるという。

 NTTデータと日本IBMは今後、PRORIZE SOAモデルを通じて、製品技術の継続的な習得や評価と検証、製品支援体制の強化など、PRORIZEとWebSphereでの協力体制を強化し、ユーザーへのサポート体制の充実を図る考えだ。その協力体制の元、NTTデータではユーザーがプロジェクトに活用するための製品ガイドや、製品支援メニューの整備を支援していくという。

協力体制イメージ 協力体制イメージ

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