ニワンゴは10月29日、主力の動画サービスを「ニコニコ動画(原宿)」にバージョンアップしたが、リアル展開でも原宿にニコニコ生放送のサテライトスタジオ「ニコニコ本社」を12月中旬にオープンすると発表した。1階に公式生放送の収録スタジオを、2階にニコニコ動画のコンテンツを楽しめるカフェ「ニコニコティールーム」を、3階にアーティストのグッズを販売するショップ「ニコニコストア」を建設する。
これまで、芸能人や有名アーティストが出演する公式生放送は、ドワンゴの会議室や都内のスタジオで収録されていたが、今後はこのサテライトスタジオでの収録が中心となる。スタジオ内の生放送の様子はビル外壁のスクリーンで放送され、歩行者はコメント付きの生放送を楽しめる。サテライトスタジオの未使用時にはニコニコ生放送ユーザーへの貸し出しも検討しているという。
ドワンゴ ニコニコ事業本部の徳永礼氏は、ニコニコ本社の設立には3つの目的があると話す。
「1つめが原宿をニコニコ文化の発祥地にすること、2つめがニコニコ動画で活躍するアーティストを世に送りだすための支援をすること、3つめがアーティストとファンが触れ合える機会をもうけることです」
ニコニコティールームでは、ニコニコ動画や生放送の様子をモニターで視聴しながらお茶を楽しめる。ニコニコプレミアム会員限定のメニューやニコニコ動画で活躍するアーティストを1日店長として招待する企画も用意するという。またカフェ内にユーザーが生放送を配信できるスペースも設置予定だ。
ニコニコストアでは、ニコニコアーティストの音楽CDや関連グッズを販売したり展示する予定で、こちらもプレミアム会員限定の商品を企画する。また観光者向けに菓子メーカーとコラボしたお土産用の商品も用意したいという。カフェやショップのスタッフの募集方法については現在検討中とのこと。
「ニコニコ動画を知っている人にも知らない人にも、また来たいと思ってもらえる空間にしたいと考えています。他店舗では決して味わえないニコニコならではのコンテンツやBGMに期待して欲しいですね」と徳永氏はオープンへの意気込みを語った。
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